2023.07.10

【データで見る】中卒・高校中退における8つ以上の選択肢とは?
eスポーツ専門放課後等デイサービスTJ-es

こんにちは。札幌eスポーツ専門放課後等デイサービス「TJ-es」です。
eスポーツ専門放課後等デイサービス TJ-esは、13歳〜18歳(中高生)の世代が、eスポーツを通して将来必要な働き方・働くスキルを学べる場所です。

こんな相談がありました。

『高校中退したら人生終了ですか?』

いいえ、大丈夫です。

他にも「いま通っている学校が合わない」「成績不振で学校を辞めさせられるかも」
と学生や保護者の方から聞くことがあります。

まずは高校中退で人生は終わりませんから、ご安心ください。

また、長い人生を生き抜くうえで、必要以上に高校中退を怖がることもありません。

仮に、高校を中退しても、そこから人生をやり直すことは充分可能です。

とはいえ、いわゆる一般的な人生ロードとは異なることが多くなりますから、その点は知っておいたほうが良いでしょう。

高校を中退した理由と中退率

文部科学省が統計を行った「平成30年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果によると、平成30年度の高校中退者数は4万8,594人、高校中退率は1.4%にもなります。

中退する理由としては「進路変更」が最も多く、全体の35.3%を占めており、次に多いのは「学校生活・学業不適応」で34.2%となっています。

■事由別中途退学者数事由別中途退学者数

事由人数割合
進路変更17,155人35.3%
学校生活・学業不適応16,622人34.2%
学業不振3,771人7.8%
病気、けが、死亡2,107人4.3%
家庭の事情2,054人4.2%
問題行動等1,826人3.8%
経済的理由988人2.0%
その他の理由4,071人8.4%

「進路変更」と「学校生活・学業不適応」について、それぞれの内訳を見てみましょう。

■「進路変更(17,155人)」の内訳「進路変更(17,155人)」の内訳

事由人数構成比
別の高校への入学を希望7,764人16.0%
就職を希望4,721人9.7%
高卒程度認定試験受験を希望1,580人3.3%
専修・各種学校への入学を希望615人1.3%
その他2,475人5.1%

■「学校生活・学業不適応(16,622人)」の内訳「学校生活・学業不適応(16,622人)」の内訳

事由人数割合
もともと高校生活に熱意がない5,824人12.0%
人間関係がうまく保てない3,488人7.2%
学校の雰囲気が合わない2,511人5.2%
授業に興味が湧かない2,020人4.2%
その他2,779人5.7%

出典:文部科学省「平成30年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」

これらの結果からわかるように、高校中退はそれほど珍しいことではありません。そして、「今の学校になじめない」と感じているのも、自分だけではないのです。

高校中退してからの進路

高校を中退してからの進路には、就職と進学があります。ただし、高校中退の場合、最終学歴は中卒になり、就ける仕事の選択肢は狭まってしまいます。将来の可能性を広げるためには、高校を卒業し、できればその先の大学や専門学校にまで進んでおいたほうがいいでしょう。

そのためにはまず、ほかの高校に入り直し、高校卒業資格を得てから、大学や専門学校に進学する方法があります。高校は全日制だけではありません。定時制もあれば、通信制もあります。それぞれの特徴については、下の表にまとめました。参考にしてください。

■中退から選択できる進学の種類

全日制高校おもに学年制を採用。学年ごとに定められた学習が身に付いたと判断されると、上の学年に進むことができる。3年で卒業。転入、編入を受け入れることはあまりない。
定時制高校単位制が主流だが、学年制も少なくない。昼や夕方から授業が始まる。1日の授業時間が少なく、学年制だと卒業に4年かかる。転入、編入をよく受け入れている。
通信制高校ほとんどの学校で単位制を採用している。自宅学習が基本で、あまり登校することなく卒業できる。卒業には最低でも3年かかる。転入、編入をよく受け入れている。
海外留学海外の高校に通って卒業を目指す。国によって制度が異なるので注意が必要。基準を満たせば、日本の大学や専門学校に進学できる。帰国子女枠で大学に入学することも可能。
高卒認定試験試験に合格することで、大学や専門学校へ進学する資格が得られる。進学しなかった場合、最終学歴は中卒になる。高校で単位を修得していると、科目が免除になることがある。
高等専修学校学年制を採用。専門知識や技術を学び、スペシャリストを目指す。コースによって、1~3年制がある。通信制高校と同時に入学することで高卒資格を得られる学校もある。

また、転校先は、日本の高校と限りません。思い切って海外の高校に留学し、これまでの環境を一変させて新規にやり直すこともできます。大学に進学する際も、帰国子女枠を設けている大学であれば、通常の入試より入学しやすいのが一般的です。

また、特定の分野のスペシャリストを育成する高等専修学校に進学するのもいいでしょう。専門知識や技術があると、就職で有利に働きます。高等専修学校は中卒でも入学できますし、大学入学資格付与指定校であれば大学に進学できます。また、通信制高校と同時に入学し、卒業すると高校卒業の資格が得られる学校もあります。

また、高卒認定試験に合格すれば、学校に通わなくても大学に進学する資格が得られます。

まとめ

高校を中退しても、まだたくさんの選択肢があるのです。

また、YouTuberといったネット系自由業のような、インターネット環境を有効活用してお金を稼ぐことも可能です。他にも就職するという道もあります。

なので、高校中退を落ち込んだり、一人でふてくされたり、人生詰んだと悲観せずに前向きになってください。

貴重な時間をダラダラと無駄にするのではなく、新しい人生を探すためにたくさんの情報を収集ことが大切です。

なお、学校によってさまざまな特徴があります。資料を取り寄せて、いくつかの学校を比較してみましょう。気になる学校があれば、オープンキャンパスや説明会へ足を運んで雰囲気を知ることが大事です。学校の先生に直接、悩み相談をすることができますし、どういったサポート体制があるのかを知ることもできます。

なお、放課後等デイサービスの利用につきましては、学校に就学(籍がある)学生が対象となっております。この点に関してもご注意ください。

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現在、札幌eスポーツ専門放課後等デイサービス「TJ-es」では、将来の就職に向けて学びたい中高生の方やその保護者のみなさま、学校やクリニックのご担当者様からの見学・利用体験・ご相談・ご質問などを随時受け付けております。

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