2023.05.31

子どもへの障がい告知はいつ・どう説明すべき?
eスポーツ専門放課後等デイサービスTJ-es

こんにちは。札幌eスポーツ専門放課後等デイサービス「TJ-es」です。
eスポーツ専門放課後等デイサービス TJ-esは、13歳〜18歳(中高生)の世代が、eスポーツを通して将来必要な働き方・働くスキルを学べる場所です。

発達障害のあるお子さまへの『障がい告知』について悩んでいる保護者の方は少なくありません。
「障害があることを伝えることで傷ついてしまうかも」「知らないほうが幸せなのでは…」と不安がある方、
「まだ早い気がする」、「本人が違和感を持つまでは言わなくていいのでは…」と告知するタイミングを迷っている方もいらっしゃると思います。

今回の記事では、お子さまへの告知について紹介いたします。
なお、告知の『タイミング』だけではなく、告知前の『土台作り』も重要です。

子どもへの障害告知に関する研究結果はまだまだ少なく、自己肯定感を下げずに伝えるのに最も適切なタイミングについて学術的な知見ははっきりしていません。

障害告知のタイミングはいつするべき?

発達障害のあることをお子さまに伝えるタイミングとして多い場面を紹介します。
お子さまのライフイベント(進学・就職等)があるときや、障害特性による困りごとが見られたときなど、『障害』について説明が必要とされるタイミングで告知することが多いようです。

告知のタイミングの例

  • 支援学級に進むとき
  • 進路(進学・就職)を考えることになったとき
  • 放課後等デイサービスの通所をはじめるとき
  • 本人が違和感を持ったり、障害特性による困難さを感じたりしたとき
  • 学校教育で『障害』について学んだとき

「〇歳になったら伝える」など事前に告知のタイミングを決めているケースは少なく、伝える必要性が出てきたときに説明をするケースが多いようです。

障害告知をするときのポイントは?

お子さまの自己肯定感を下げずに『発達障害のあること』を説明するためには、『タイミング』と『伝え方』に注意をする必要があります。

☑子どもが失敗しているときはNG

☑『ネガティブな表現』を使うのはNG

☑障害名だけ覚えさせるのはNG など

行き当たりばったりで障害告知をするのではなく、事前に「いつ」「どのように」お子さまに説明するかを考えておくことが大切です。
伝え方ひとつでお子さまへの影響が大きく出ることを理解しておくとよいでしょう。

「苦手」にうまく向き合わせるために伝えたいこと

☑「苦手」は悪いことではない、誰でも持っていること

☑「苦手」なことはしかたない、だけど努力は必要なこと など

お子さま自身が、自分の『苦手なこと』を理解しつつ、自己肯定感は下げないという状況を事前に作っておくことで、障害告知がスムーズになります。
すでに特性による『苦手』に対してネガティブになっている場合には、それ以上自己肯定感を下げないために、「実は障害がある。生まれ持ったもので、あなたのせいじゃない。」という説明をすることが必要なこともあります。

障害告知をする前に準備すべきこと

できるだけ早期から『苦手への向き合い方』を教えることで、障害告知の土台づくりをすることができます。この土台づくりをすることで、お子さまの自己肯定感を守りながら、障害を受け入れてもらいやすい状態を作ることができます。

「友だちと比べて自分は○○ができない」など他者比較して自己理解ができるようになるのが、定型発達のお子さまでおおよそ10歳前後と言われています。
自分と周りを比べられるようになったときに、自分の『苦手』がはっきりと自覚されることで、非常にネガティブになってしまうことがあります。
そのため、およそ10歳よりも前の段階で、自分の『苦手』をある程度受け止められるようになることを目指すとよいとされています。

保護者自身が「子どもの障害」に向き合うのが大切

「障害があることを知らないほうが幸せなんじゃないだろうか?」と考える保護者の方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
発達障害のあるお子さまが、社会で生きていくうえで、自分自身の特性を知ることは必要不可欠であると言われています。そのためには「障害について知る」ことは避けられないことが多いのです。

将来、社会的な自立を目指すためには、自分自身で特性による『苦手』に対処するだけではなく、周囲に助けを求めることも必要だからです。
障害があることを知らないままだと、特性によって自分ではどうしようもないことであっても自己対処をするしかなくなり、追い詰められてしまうことになりかねません。

段階的にかつ適切に、お子さま自身が『自分の苦手』を理解し、『障害があること』を自認できるようになるためのサポートをするのは、保護者の方の役目になってくるでしょう。

総括

保護者の方は、「障害について、子どもにいかに分かりやすく説明するか」と難しく考えすぎず、まずはお子さま自身が自分の『苦手』を理解することをゴールとするとよいとされています。そのあとに『苦手』が発達障害の特性によるものだということを伝えるとよいでしょう。
『土台づくり』ができていれば、❝苦手=ネガティブなもの❞という考え方になりづらいので、「自分は○○が苦手だけど、かわりに○○をやるからいいよね」と前向きな気持ちをキープさせながら、苦手と向き合うことができるようになるでしょう。

今回ご紹介をしたポイントを無視して対応をしてしまうと、「障害があるから自分はだめな人間なんだ…」と極端に落ち込んでしまったり、「障害があるからできなくてもしょうがない!」と開き直ってしまったりする場合があります。
とは言え、『障害告知』の準備をしたり、その準備のために『伝え方』を考えたりすることが難しいと感じる方も少なくないと思います。
そんなときには、専門家や機関を頼ることも手段のひとつです。

相談先としては、

● クリニックや行政の障害福祉窓口
● 相談支援事業所(相談室)
● 障害のあるお子さまの支援をおこなう通所型サービス

  未就学児向け 児童発達支援
  就学児向け 放課後等デイサービス

があります。

eスポーツ専門放課後等デイサービスTJ-esでは、好きなことを学びつつ将来社会で必要される『生きる力』の育成をしています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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障害者手帳や療育手帳をお持ちでない方も、医師の診断があればサービスを利用することができますので、お気軽にお問い合わせください。

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