2022.11.14

なぜゲームは『楽しい』のか
eスポーツ専門放課後等デイサービスTJ-es

こんにちは。札幌eスポーツ専門放課後等デイサービス「TJ-es」です。
eスポーツ専門放課後等デイサービス TJ-esは、13歳〜18歳(中高生)の世代が、eスポーツを通して将来必要な働き方・働くスキルを学べる場所です。

最近の学生の流行りはApex Legends(エーペックスレジェンズ)Fortnite(フォートナイト)第五人格VALORANT(ヴァロラント)など、どれもオンラインの対戦相手を倒すゲームです。世界大会が開催される程大人気なゲームで、大人の私たちもハマっている人が多いゲームばかりです。

中学生の間ではプロゲーマーの名前がお笑い芸人のように認知されています。何がここまで彼らを虜にするのか。理由は大きく2つに分けられます。

➀何も考えずにプレイできるから


勉強と違うところは、参考書を開いて、椅子に座って、ペンを握って、問題を読んで、自分の頭の引き出しから公式を思い出して、忘れてたら覚え直して…
という面倒くささがないところです。

スマホゲーム機に電源を点けて画面を開くと、すぐにプレイできるのだからこんなの楽しいに決まってます。簡単に操作を覚えられますから、進めば進むほど覚えることの量が増える勉強より簡単にできます。

大人だって仕事から疲れて帰ってきた後にも残業や、仕事のことを考えたくないですよね。
Netflixを見てお酒を飲んで…。ゲームをする子供と根本的にはあまり変わりません。人は何も考えずにできるものに惹かれ、無意識のうちに時間を奪われてしまうのです。

➁同級生に認められるツールだから

特に小学生~中学生社会の中では、みんなが遊んでいるゲームで強かったら人気者になれるし、仲良くなりたい友達と遊ぶ口実が作れて自分の立ち位置を確立できます。
今ではスポーツが苦手だとしてもゲームが上手ければイケイケ集団と会話できるそうですが、逆にゲームをやっていなかったら話についていけません。

子供達にとってゲームは、社会人にとっての時事ニュースのように、「え、知らないの?」とあしらわれる必要不可欠な存在です。それに加えて中学生ごろになると「勉強してるやつはダサい奴」というレッテルを貼られることも少なくありません。周りに左右されずに自分が必要だと思ったことをできる軸のある子や、ゲームというツールに頼らなくても人間関係を構築できる芯の強い子でない限り、この環境下でゲームをやめるのは難しいです。


ゲームと勉強を比べて、子供にとっていかに違うものなのか見ていただくために、表を作成しました。


子供のゲームに反対する親御さんの中には、ゲームをすると勉強ができなくなると思っている方もいらっしゃるのですが、それは少し間違っています。

超進学高で有名な開成高校に通っている学生の9割はゲーマーです。
机にかじり付くようにガリガリとペンを削るかと言われたらそんなことはありません。
進学校にメガネが多いのは勉強のしすぎではなく、ゲームのしすぎで近くの画面を見る癖がついた結果近視になった子が多いらしいのです。




なぜここまでゲームをしてしまうのか

➀勉強の意味を知らない、納得していないから

中学生になると算数が数学になって四則演算を超えた計算を習ったり、将来使わなそうな古文や英語を習ったりします。すると小学生までは生活に必要なことを学ぶ基礎知識として捉えることができた勉強を、中学生になると必要でもないのに無理矢理やらされているものとして捉えてしまうようになります。
よく中高生が「将来英語を使わない職に就くし…」とか「数式とか将来使わないから覚えても無駄でしょ!」って言ってますよね。

また、先生や授業に文句を言う友達が周りに多いと、それに流されて勉強をすることが「かっこ悪いこと」だと言う潜在意識を持ってしまうこともあります。なぜやらなくてはいけないのか分からないけど、やらないと怒られるからとりあえずやっておこうという気持ちで勉強に望んでいるので、やりがいを感じられずに別のものに逃げてしまうのです。

➁他に打ち込むものがないから

ほとんどの学生にとって勉強以外のやることと言ったら部活くらいなので、部活から帰ってから寝るまでの時間や、部活がないオフの日の時間の使い方が分かりません。また部活の友達との会話もほとんどがゲームやアニメの話が多く、その会話を楽しむためにゲームをしなければなりません。ゲームが好きで好きで仕方がなくてやっているという学生もいますが、自分が知っている選択肢の中で今一番打ち込めるものがゲームだから暇つぶしとしてやる人もいます。
だからこそ他のものにチャレンジしようとするマインドとチャンスがない限りずっと一時的な快楽を得るためのゲームに走ってしまうんです。

➂ここまで貯めてきたものを捨てられないから

これまで培ってきたものを一気に捨てることは難しいです。スマホのゲームに多いのですが毎日のログインボーナスがあるために、貯めてきたアイテムを捨て、友達と盛り上がったトークテーマを明日から一緒に味わえなくなる苦痛を味わうことは一朝一夕にはできません。特に他に打ち込めるものがなくゲームに一番時間を割いている時は、ゲームを遊びのツールの一つではなく自分の人生の大きな割合を占めるものとして捉えてしまうので、時間を費やせば費やすほど辞めるのが困難になります。

まとめ

やりたいことが決まっておらず、打ち込むものがない学生にとってゲームは何も考えずに楽しい時間を過ごせる魔法の道具です。しかし、ゲームは決して悪ではありません。
ゲームを職業にしたいと思っていない限りそこに時間を取られすぎるのは学生の限られた時間を有意義に使っているとは言えない、という親御さんの気持ちもごもっともです。
だからこそいかにゲームと勉強に折り合いをつけるのか、家庭内でルールを決めましょう。

このとき、一方的な「大人の都合」だけでなく「子どもの希望」を取り入れ、両者で合意形成を目指すことが有用だといわれています。

ゲームも同様に、家族間での「契約」としてルールを定めることが大事。とくに以下の5つが話し合いのポイントとなります。

(1)時間:ゲームをしてもよい時間
(2)場所:自宅外で遊んでよいかどうか
(3)内容:どのようなゲームなら遊んでよいか
(4)金銭:課金を認めるかどうか
(5)オンライン:オンラインで仲間と遊んでもよいかどうか

「時間」、帰宅から就寝までの約6時間の中で、「遊んでもよい時刻帯・時間」を決めることは大切です。これを定めないと、食事の時間やベッドの中でもやりたくなってしまいます。

自宅外で遊んでもよいか、親の目が届く範囲でならよいかなどを「場所」も話し合って決めましょう。

「内容」は、年齢別レーティングは意識したいです。「ほかの子もやっているから」と認めてしまうと、大人が内容を把握できないゲームで遊ぶことになります。

「金銭」は要注意。あらかじめ課金の有無を取り決めておかないと、なし崩し的に課金が進んでいきます。

「オンライン」は、先ほど説明したようなトラブルがたくさんあるので、リスクについて話し合ったうえでルールを定めましょう。

安全に遊べる「枠」を設定することで、初めて「安心」が生まれます。親子で定めた契約があればこそ、与えた側・与えられた側の責任が明確になり、互いの権利を尊重し合おうという関係でゲームを楽しむことができるのではないかと考えます。

そして、大人になるにつれて自然と自分でゲームと折り合いを付けられる時期が来ます。
それは何か他のことに打ち込めることが出来たのかもしれません。子どもを、または自分を褒めてあげましょう。

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