2022.11.09

すぐイライラするのは、性格ですか?特性ですか?
eスポーツ専門放課後等デイサービスTJ-es

こんにちは。札幌eスポーツ専門放課後等デイサービス「TJ-es」です。
eスポーツ専門放課後等デイサービス TJ-esは、13歳〜18歳(中高生)の世代が、eスポーツを通して将来必要な働き方・働くスキルを学べる場所です。




TJ-esお悩み相談室です。

本日のお悩み、コチラ。



性格なのか、発達障害の特性なのか…
という質問は、お答えするのがとっても難しいのですが…


『怒りっぽい』ことに繋がる、発達障害の特性があります。

それは、『不安を感じやすい』ってこと。


先日拝見した講義の中で、
東京大学 相談支援研究開発センターの渡辺慶一郎先生が、

ASD(自閉スペクトラム症)にはいくつかの特徴がありますが、そのひとつは「度を超えた不安を感じること」です。
ASDと不安症はイコールで結びつけられるものではありませんが、ASDと不安症の併存は多いとされています。
ASDと不安症は、どちらも精神に関わる障害で、明確に症状を判断するのが難しい領域です。そのため、どのように捉えるべきか、そもそも症状として診断を下すべきかどうか、今もなお、調査と議論が続いています。


と、おっしゃっていました。



また、この講義の中で、『癇癪』について

欧米では『tantrum』『meltdown』と名付けて区別している。

『tantrum』は、子どもが要求を充足させるための行動で、本人の望みを叶えると急速に減少する。

『meltdown』は、『パニック』と同様の状態。ASD性質のある人が、感覚や情報の処理が追い付かず、あるいは感情を持て余している状態。
本人も周囲も、一旦発生したらコントロールは困難。
新規場面や突然の予定変更などが引き金になることが多く、嫌いな数字や色などASDのこだわりに触れることで発生する場合もある。


と紹介してくれていました。


「特有のこだわりがある」
「感覚が鋭い」
「相手の感情を察するのが苦手」

という発達障害の特性が、不安を生み出すきっかけになっていて、
その不安な感情をコントロールできずに『怒り』として表れているかもしれないのです。



多くの人は人生経験を積む中で、「不安になっても『切り替える』ことで軽くできる」と学んでいきます。

不安になると、「不安になるのは良くない!」「考えすぎて寝れないのは困る!」「くよくよしすぎて何もできないままだとダメだ!」と不安を消そうとしますよね。

信頼できる人に相談したり、気晴らしになることをしたり、「ま、いっか」と言い聞かせたりして、『不安を軽くさせる方法』と、『軽減できた経験』を積み重ねていきます。



ただ、発達障害を抱える人の中には、「気持ちを切り替えることが難しい」という特性を持っている人がいます。

ネガティブな感情や体験は、なかなか消し去ることが難しいです。

「切り替えよう!」とわかっているのに、不安な気持ちから逃れられず、不安の渦にグルグル巻きこまれる。
それが辛いしどうにかしたい気持ちはあるのに、自分ひとりではどうしようもない。

この辛さを誰かにポロっと伝えても、「切り替えたらいいじゃん」と軽く流されて、またガッカリする経験を増やしてしまう。

そのまま大人になると、
『不安な自分が当たり前』になってしまい、そんな自分をなかなか変えられなくなってしまいます。


過去のガッカリ経験を克服する機会がないまま、同じことを繰り返して不安になる。

その不安な気持ちを自分ではどうしようもないから、イライラしたりパニックになってコントロールできなくなる。

コントロールできないのが悪い?
そうさせてしまう周囲が悪い?

この場合のイライラや怒ることには、悪者はいません。


これから、自分にとって安心できる体験(成功体験)を増やしていけば良いのです。


TJ-esでは、
専門スタッフが思春期・青年期の子どもたちの発達段階に応じた支援を行っています。

また、ひとりひとりに合わせてオーダーメイドの支援計画を立てています。
スタッフでその日の様子を共有しながら、その学生に合った声かけや行動しやすい仕組みづくりを日々模索しています。

「自分、できるじゃん」「大丈夫じゃん」っていう体験を通し、『軽減できた経験』を増やしていけるように支援しています。



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